「NY原油、102ドル台 金相場も最高値更新」「輸入小麦の政府売り渡し価格を4月から30%引き上げ」など、最近コモディティ(商品)に関するニュースをよく見聞きする。
商品相場の指数に連動するコモディティ(商品)投信は、分散投資の効果があり人気を集めている。その理由として、第一にコモディティは株式や債券との相関が低いため、投資家のポートフォリオに加えるのに適していること、第二に過去数年間、原油や金などの価格が高騰していることから、株式や債券よりも高いリターンをあげていることが挙げられる。
ただし、高いリターンには相応のリスクが伴うので、十分に注意が必要である。高いリターンよりもむしろ株式や債券との相関の低さに注目してポートフォリオのリスクを低減する分散効果を重視することが大事である。
コモディティ投信では、どの商品指数を採用して運用しているかによりパフォーマンスの大部分が決まることに注意する必要がある。なぜなら、各商品指数はそれぞれ組み入れているセクター、品目の比率や設定条件が異なり、条件が違えば、当然商品の相場動向によって値動きが変わるからである。現在、投資対象となる商品指数は主に次の三つである。
■ダウ・ジョーンズAIG商品指数(DJ―AIG)
国内追加型投信のコモディティ投信で最もポピュラーな連動対象の商品指数で構成品目は19品目。構成比率は、過去5年間の全世界の生産量と取引量を考慮してウエートが決められ毎年見直される。各品目の構成割合には制限があるため、ほかの商品指数と比べて変動が抑えられている。
■ロジャーズ国際商品指数(RICI)
世界的に有名な投資家、ジム・ロジャーズが開発した商品指数で構成品目は36品目と最多で、品目の選定と構成比率は全世界の消費量を考慮して設定される。構成比率の変更は年に1回である。
■S&P GSCI商品指数(S&P GSCI)
世界で最もよく使われている商品指数で、1991年に開始され、構成品目は24品目。構成比率は過去5年間の全世界の生産量を考慮して設定され、毎年見直される。S&P GSCIはエネルギーのセクター比率が非常に高いので商品指数の変動は大きくなっている。また、この指数は各品目の値動きによっては構成比率が大きく変わることがある。
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コモディティ投信を選ぶポイントは、まず投資対象となる商品指数を三つの指数の中から選ぶ際に、リターンの高さではなく指数の中身がどれだけ分散されているかという点を重視するとよい。多様な品目によって構成されている指数のほうに安定感がある。
次に重要なのはパフォーマンスであるが、コモディティ投信はまだ運用実績が短い期間のものが多く、判断しづらい面がある。最後に重要なのはコスト面で、購入時に支払う販売手数料だけに目を奪われず、毎年かかる信託報酬にも注目することである。
(モーニングスター社)http://www.morningstar.co.jp